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エディエンマシスターズ:ミラノで生まれたラグジュアリーの魂

Vitamia / エディエンマシスターズ:ミラノで生まれたラグジュアリーの魂

インスピレーションと約束の物語
ブランドの物語は、単なるビジネスの記録ではない。感情の絆が織りなされ、ひとつのビジョンが形となり、ひらめきが姿を得る過程である。エディエンマシスターズの物語もまたそのひとつ。ミラノで姉妹のマリーナとモニカによって創設され、彼女たちは自らの人生、記憶、そして文化的なルーツを、女性たちの心に響くファッションプロジェクトへと昇華させた。

その名には、秘密と約束の両方が込められている。「エディエンマ」という名前は、マリーナとモニカを初めて出会った瞬間から魅了した少女エマに由来している。彼女の自然な魅力、瑞々しさ、そして生まれながらの優雅さが、ブランドの着想源となったのだ。ひとりのミューズとして始まった存在は、生涯にわたるインスピレーションへと変わった。現在二十歳になったエマは、ブランドのメインモデルであるだけでなく、エディエンマシスターズの女性像そのものを体現している。自立し、現代的で、ミラノらしい優雅さに満ちている。

エマが身にまとうのは、私たちの作品のひとつ、若さの力と自然な輝きを映し出す光沢のあるブルーのドレスである。それは私たちの理念を体現している。「身体だけでなく、魂をも装うこと」。

この街で育ちながら、マリーナとモニカは、芸術、建築、料理、デザインが調和する都市の本質を吸収した。彼女たちは早くから、ファッションは装飾ではなく「自己表現の言語」であることを学んだ。家族と過ごした日曜の時間、本物のイタリアの味、歴史の息づく美術館、そして創造性に満ちた街の空気。そうしたすべてが彼女たちの文化的DNAとなり、今はコレクションの中に表現されている。

私たちを形づくった街、ミラノ
マリーナとモニカにとって、ミラノは単なる背景ではなく、自分たちのアイデンティティを織りなす布そのものである。常に動き続けるこの街は、日々挑戦を重ねながら、女性たちに仕事、家庭、旅、そして社交のすべてを優雅に両立させる力を与えている。その中で彼女たちは決して自らの洗練を失わない。

まさにそのような女性たちのために、姉妹はデザインをしている。朝のミーティングから友人とのアペリティーボ、そしてフォーマルなディナーへと、自然に移り変わることのできる服。彼女たちのコレクションは、洗練を損なうことなく実用性を兼ね備え、ミラノの生活リズムそのものを映し出している。

異なるラグジュアリーの哲学
ロゴが主役となりがちな世界の中で、エディエンマシスターズは別の道を歩んでいる。マリーナとモニカにとっての真のラグジュアリーとは、上質な生地の肌触り、見えない縫い目の正確さ、そして揺るぎない品質への探求に宿るものである。

生地はイタリア最高級の工房からのみ調達されており、その美しさだけでなく、触感と感情に響く質感を基準に選ばれている。マリーナとモニカにとって「メイド・イン・イタリー」は単なるラベルではない。それは職人の遺産を守りながら、現代的な視点で再解釈していくという責任なのである。

彼女たちのデザインは、純粋でありながら決して凡庸ではない。構築的な要素としなやかさの調和により、女性らしさを制限することなく引き立てている。彼女たちはこう信じている。服は着る人を覆い隠すものではなく、その内にある強さと自然な優雅さを際立たせるものであるべきだと。

エディエンマシスターズを特別な存在にするもの
多くのファッションブランドが「一目でわかる制服」を作ろうとする中で、マリーナとモニカはファッションを着る人との親密な対話と捉えている。彼女たちのコレクションは型にはまることなく、個性を讃えるものであり、記憶と感情を布に映し出し、生涯寄り添う存在となる服を生み出している。

アトリエで生地を選び、最後の仕上げを行う姉妹の姿

未来への展望:国際的なビジョン
今日、エディエンマシスターズはミラノの先を見据えている。姉妹の目標は、無秩序な拡大ではなく、新しい国際的ラグジュアリーの在り方を共有すること。控えめで洗練され、文化と職人技に根ざしながらも、世界との対話に開かれたビジョンである。

彼女たちはこう語っている。「私たちの夢は、ステータスの象徴ではなく、アイデンティティの象徴となるファッションを届けることです。私たちは身体を装うのではなく、物語や感情、そして人生を装うのです。」

故郷である街への愛、文化への敬意、そして姉妹の絆から生まれたエディエンマシスターズは、単なるファッションブランドではない。洗練され、人間味にあふれ、深くイタリア的でありながら、必然的に国際的なスタイルの遺産を残そうとする創造的なビジョンである。それは、時を超えて続く真のラグジュアリーである

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